「1/4の奇跡」左側の君に【完】
終業式も終わり、
冬休みに入った。
クリスマスの朝、
階段を降りて、洗面所の前を通ると、
お父さんが仕事に行く準備をしていた。
「おはよ。おとうさん」
鏡越しにお父さんに挨拶をすると、
お父さんは振り向いた。
「おはよう、花音、メリークリスマス!」
・・・お父さん朝からテンション高っ。。。
「ちょっと待ってろよ!お父さんからプレゼントがあるからな!」
お父さんはじゃぶじゃぶ顔を洗い出した。
そんなお父さんを洗面所に残して、
私はリビングへ行った。
「おはよー」
キッチンにいるお母さんに声をかけた。
お母さんはお父さんのお弁当を作っていた。
「おはよ、花音。
あのこと・・お父さんにちゃんと言ったの?
突然だと、お父さん彼の前で泣いちゃうかもしれないわよ。
それちょっと情けないから、
ちゃんと説明しておきなさい」