あなたなんて、大嫌い


そう言って手を差し出す先輩


手をそっと握り返し、「はい」と言った途端、ぐいっと引き寄せられ唇が重なった


「これならいいんでしょ?」


「心の準備ぐらいさせてくださいよ」


ちっぽけな反論も、先輩には通用しないようで…


「じゃあ、今からキスするよー?いいー?」


「わざわざ聞かないで!」


「だって心の準備がっていうから」


笑いながら私を抱きしめる先輩を見ていると、私の顔も自然と笑顔になった


「じゃあ、お昼迎えにくるからね?」


「はい」


< 130 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop