あなたなんて、大嫌い


俺は彼女が泣いている間、ただずっと空を眺めていた


しばらくすると彼女の鼻をすする音が聞こえなくなった


「彼は幸せ者だね。こんなにも愛されて」


俺のために涙を流してくれる人なんているのだろうか…


「私の愛なんて全く届きませんでしたけどね」


彼女が自虐気味に言う


「おっと、そろそろ行かなきゃ。君何組?」


彼女が泣き止むのを待っていたら、いつの間にか授業が始まる時間になっていた



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