モラルハザード


前を歩く透の背中が大きく見えるのは

きっと気のせいじゃない。

「真琴、気をつけろよ」

階段を下りる時でも、こうして気を使ってくれる。

そんな透に私は今大きな荷物を背負わせている。


透はあれから変わってくれた。



< 343 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop