ゴーストバスターZERO
第16話(賭け)
ちわ~零子です~!
キャハッ!!
(↑気色悪いって!)

霊界の修行を終えた俺は…
現世で見事に復活したんだけど…


坊やの細工により…

な、何と!!

女になっていたんだよ(喜)
(↑目覚めたのか?)

で…
戻って早々に
人捜しの依頼が…
天魔のヤツ…
相手が宇宙人だと
分かって、しり込みしやがって…


でも…
どうすればいいんだ?



……第十六話(賭け)……


俺は…
遥か上空を見上げながら
絶対に助けると
心に誓った…


一度帰った俺は
狂ったかのように
スゴい勢いで…
(↑宇宙人に関する資料を調べていたのか?)


猫まんまを食べた!!
キャッ!と
(↑まぁ腹ごしらえも大事だからな!!)


宇宙か…
けた外れに遠いな…
しかも…
UFOか…

最初から無理だったのか…
息子を心配していた
お母さんの顔を
思い浮かべるとね…


ヤツらの…
目的は何なんだ?

人体解剖か?


テレパシーで
呼べたらいいな…

よし!


(おーい!)
(ちょっと話しない?)


(何だ?呼んだか?)

「早っ!てか…オメェじゃね~し」
「あっち行け!シッシッ!」


(お主…冷たくなったの…)

「テメェが、諦めろて言ったんだろ!」

(確かにな…)
(で…お主はどうするつもりじゃ…)


「まだ…考え中だ…」

(なぁ…零よ…)
(同情で…出来もしない約束をして、変に期待を持たせて、結果、出来なかったら、余計に可哀想じゃないのか?)


「何かあるだろ!」
「火の鳥ZEROで、空を飛ぶとか…」
「鳥を集めて飛ぶとか…」「何かあるはずだ!」


(飛ぶ事は可能かも知れぬが、あの早さ、不規則な動きに付いては行けまい…)
(早く母親の元にいき、断って来るんじゃ!)


「……!」


(お主…何を企んどる?)


「坊やが…坊主の生き霊を捜した時は、宇宙に行ったんだろ?」


(霊波動をたどればじゃ…)
「という事は…」
「行けたんだろ?」


(お、お主…まさか…)
(↑で、出た~!!)
(↑まさかずだ!!)


「そう、そのマッカーサだ!!」

(松かさ?)

「マッカートニーだ!!」

(真っ赤な戸に?)


「もういいぜ!!」
「どうもありがとうございました!!」
(↑終わらせね~よ!!)


「天魔…つまりこういう事だ!」
「もう一度、天魔があの坊主を捜すだろ…」

(捜すのは出来るが…)

「俺を連れて行けよ!!」

(なんじゃと!)
(お主…そこで…)


「おうよ!!」
「後は出たとこ勝負だ!!」

(気は確かか!)
(幽体離脱か…考えたな…)(だが…)


「だが、なんだよ!!」

(幽体離脱をすると…)
(人によって様々じゃが、幽体と肉体を繋ぐ魂の緒があるんだが…)
(長い時間離れてると、死神に狙われ、鎌で魂の緒を切られ、お主は現世に戻れなくなる)


(((・・;)ブルブル

(後1つは、肉体にかなりの重圧が掛かるんじゃ…)

「どっちにしても、やるしかないだろ!」
「俺は…救いたいんだ!!」「ちょっといいか?」
「何で、俺…女なんだよ?」


(それはじゃの…)
(お主の体は、手の施しようがなかったんじゃ…)
(骨は粉砕してるし、内臓は破裂、おまけに、皮膚もボロボロだったんじゃよ)


「じゃ…この体は?」


(病気で亡くなった、女性の体じゃ…)


「これからは…女として、生きるのか?」


(慌てるでない…)
(借りの体じゃ…霊体と肉体は、いづれ拒否反応を起こし始める)
(その前に、お主の元の体を再生するんじゃ…)


「物理的に無理だろ!!」


(お主…どんな衝撃が加わっても、何故に不死身で居られると思う?)


「うんと…うんとね…」
(↑子供か!!)


(お主の体にZEROを入れたからじゃ…)


「確かに!!」


(今、お主の元の体にZEROを入れておる…)


「アイツを?」

(そうじゃ…)
(ZEROは、お主の身代わりに、激痛を受け、再生しておるのじゃ…)


「……ZERO(泣)」


(だから、しばらくの間は、ZERO抜きでやらねばならぬ…)
(ZEROは、口は悪いが…)
(お主の為なら苦痛を受け入れると志願したのじゃからのぅ…)
(お主は、幸せ者じゃ…(泣)


「ZEROと俺を入れ替わらせてくれよ…」
「天魔…頼む…よ(泣)」


(つくづく愚かな男よのぅ…)


「何でだよ~(泣)」

(お主の為にZEROが替わってくれた気持ちを、まだ分からんのか?)
(そして、お主の失態の報いは、友の今の姿を、目に焼き付ける事じゃ!!)


「イヤだ~替われ~!!」

(お主が、ノコノコとZEROに頼んだところで、ZEROが替わってくれると思っておるのか?)


「……(泣)」


(今は、そんな事より…)
(あの坊主を救うんだろ!!)

「う…うん(泣)」
「そう…だった…な…」


(お主を連れて…坊主のところに行ったら…)
(天魔の霊力も尽きるからのぅ…)
(たった1人で救い出せるか?)


「こうなったら…やるしか道はないだろ…」
「必ず戻る、待ってる友がいるから…(泣)」


(よし!よく言った!!)
(行くぞ!!零!)


天魔は俺…ワタチの
額に手をかざし
ブツブツと呪文を唱えた…

フッ!と
意識が飛び
肉体から離れた…

あっ!!
俺の今の借りの姿…

美人だな…
デヘへッ!
(↑出たな!ヘムタイ!)


ズーッバーーン


速い!
天魔は、俺の手を握り
片方の手を広げて
坊主の霊波動を探るかのように飛びだった!!


「あれか?」

目の前に現れた
UFOは…

もう1人の男性を
格納庫みたいだな?


底部が開いて
連れ去ろうとしていた…


「天魔…あの男は?」
「また眠らされてるのか?」


(そのようじゃの…)


「あの坊主もこの中にいるのか?」


(いるが…危険な状態じゃ…)
(昏睡しておるぞ…)


「天魔!!俺をあの男に憑依させてくれ!!」


(分かった!!行け~!!)


さらに
天魔が俺を男に投げつけた!!

同時に
獅子覚醒!!
ウォォオオオ~!!


俺は…

一か八かの賭けに出た!!


幸いにも
UFOは…
まだ地球に戻り
上空を停滞していた…


宇宙に行く前に
ケリをつけるぜ!!


坊主!!

待たせたな!!



第十六話 続
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