ゴーストバスターZERO
第20話(不協和音)
あっ!?
どうも!!
零乃です…

最近めっきり寒くなって
来ましたね…

みなさま、お体に十分に
気を付けて下さいね!!


私は今は、
体調が悪くて
寝込んでるんです…


頭が痛くて
風邪かしら?


幻覚が見えたり
幻聴が聞こえたり


大変なんですよ…



……第二十話(不協和音)

今日は
眠くて眠くて
仕方ないから


お昼寝します…
おやすみなさい…




(零!!起きてるのか?)
(おい!!)


(んだよ…牛若か?)
(どうした?)


(お主…今、何が起こってるのか、分かるか?)


(何って?)


(お主…今、この女の体の記憶により、魂まで感化されとるんじゃ…)


(俺がか?)
(てか、あり得んだろ!!)
(今でも、ありのままの俺だぞ!!)


(今はな…天魔の術により、肉体を眠らせておる…)
(体が起きれば…お主は…女として行動するんじゃ…)


(何か方法は無いのか?)


(お主次第じゃ…)
(肉体が目覚めれば、お主は何をしておるのじゃ?)

(普通に、顔洗って…)
(飯食って…)
(至って普通だぞ!)


(それはお主の霊体としての行動じゃが…)
(実際の肉体の行動はな…)(化粧したり、女言葉を使っておるのじゃ…)


((´Д`)嘘だろ…)


(お主はやがて…)
(完全な女として、別の人生を歩む事になる…)
(ZEROが再生を終えるのが、早いか…)
(お主が完全な女になるのが早いか…)


(冗談じゃねぇよ!!)
(俺は、俺だ!!)


(だが…方法は無い訳ではない…)
(肉体が機能してるのは、脳が機能してると言うことじゃ…)
(行動、言動、思考の全てを司る脳を、お主が阻止するしかない…)


(つまり、この体を操る脳を、俺の魂で邪魔をするんだな!!)
(面白れぇ~!やってやろうじゃないか!)


(零…いいか…そろそろ肉体が起きるぞ!!)


(分かった!!)



あ~よく寝た!!

何かスッキリしないな…

顔洗って
サッパリしようかな…


バシャバシャ?
洗面所が水浸しだ…

あれ?
こんな洗い方だっけ…


とりあえず
口紅を塗っておかないと…

ブッブッ~ブー

電気ヒゲ剃り使ってる…
なんで?
男の人が住んでたっぽい…

ちょっとだけ剃れてるし…
何か乱暴な行動に
なってる?


「レレレ…レレレ…」
(↑電話だぞ!!)

「まいど!!何でも屋…です…」

「何でも屋さん?」
「家の前の溝に、うちの家の鍵を落としてしまって…」


「お安い御用で…ござい…ま…す」

????


場所は…
ここの近所か…

気分転換に
歩いて行こう…

さっきは何だったの?
そう言えばロゼっていう
女の人も男って言ってた…

ちょうど四つ角に
カーブミラーがあった…

ミラーを見ながら
うん…私は女…
間違いない…


ここだ…
落田さん~!


「ありゃ?何でも屋さんかい?」
「いつもの零さんは、来ないのかい?」


「私は1人でやってるんですよ…」


「へぇ~そうかい…」
「アンタ奥さんかい?」
「ベッピンさんだね~」


「だから…俺は…?」
「私は独身ですよ…」

とにかく…
溝をどけないと…

ヨイショ…


ガバガバッ
バコッ!!


??


「アンタ…か弱いのに力があるね…」
「まるで…男みたいやね~」


「は…ぁ、自分でもビックリで…」
こんな力ってあったっけ?

「せっかくだから、アンタ、茶でも飲んで行きなさいよ…」
「零さんも、よく茶を何杯もおかわりして、茶菓子も全部食べて行きおったわ…」
「ふぉっふぉっふぉ…」


「あのね…おばあちゃん…俺は…」
「ばぁちゃん…茶菓子旨ぇな~」
「まだあるかい?」


これって?
私じゃない…
私はそんな事言わない…
誰?
誰か私の中に入ってる…
嫌だ、嫌だ、嫌だ~!


「はいはい、ちょっと待っておくれ」
「ヨイショ…」


バタッ…


「お…ばぁちゃん…?」
「しっかりして…」
「誰か救急車!!」



……


ここは、病院
「今夜が峠です…」
「身内の方に連絡されて下さい…」


「…確か…身寄りがなく…13年前に、おじいちゃんが亡くなって以来、天涯孤独な人だったから…(泣)」
「私を自分の子供のように、可愛がってくれて…(泣)」
えっ?
私が何で知ってるんだろ…


「そうですか…せめて、今夜だけでも、そばに居てやって下さい…」
「では…何かありましたら、ナースコールを…」


おばあちゃん…
私にも居たよな…
もう亡くなったけど…

せめて、この部屋にお花でも飾ってあげないと…



トントン…

「はい…」

「すみませんが…入院手続きしますので…」
「お名前と住所と身元が確認できる物がありますか?」


「免許証なら…」
「……!?」
「何で男の人の免許証があるの?」
「この人が零……」
「私は誰…」

私は機転を利かし
主人を呼びに行くと
言って…


一度
家に戻り
タンスを開け
無造作に置かれた
男物の洋服に着替え…(泣)

口紅を落とし……


長くて自慢の髪を
バッサリ切り……

免許証の写真の
零と言う人物に
髪型を似せた…




もう一度
鏡を見た…

零という男
そっくりそのままに
なってる自分がいた…


私に
今、出来る事
これが
精一杯…
そして、
おばあちゃんが
息子みたいに
可愛がっていた
零になりきって…

見届けて…

あげたい…(泣)


病院から戻るとすぐ
部屋に呼ばれ…


おばあちゃんの
心電図が
心拍数が
下がっていた…


俺は…
手を握りしめ

「ばぁちゃん…」
「俺だ!!零だ!!」
「しっかりしろよ~!」
「茶菓子…まだかよ…(泣)」


俺の声に
反応したのか
分からないが…


薄く目を開け…


「零…さん…ぁり…が…」

「何だよ!!」
「ばぁちゃん…」
「行くな~!!」




「お気の毒ですが…」
「ご臨終です…」



「うぁぁああっ~(泣)」

「ばぁちゃん~!!(泣)」



(零…)

「……(泣)」

(お主の、借りの体の女は…)
(自ら…脳が判断して…)
(お前を受け入れた…)
(この女も…)
(生前は、とても優しい女であったんじゃ)


「俺は…」
「この女にも…」
「助けられたんだな…(泣)」


(そうじゃ…)
(この女の魂は…)
(善行を認められて…)
(天界にいくであろう…)
(この婆やは…じいさんがいるところまで、連れて行くから、安心せい…)
(では…また…)



俺は…
家に帰ると…


なんじゃこりゃ~


オーディオ
ベット
化粧品
洋服に
ピ、ピンクのビートル

借金の山が
目の前に
そびえ立っていた…


今日は…

俺…


色んな意味で


号泣を越える号泣だ~




一方

ZEROが

憑依した

零の目が…


開いた!!


皮膚の再生完了!!



第二十話 続
< 20 / 43 >

この作品をシェア

pagetop