ゴーストバスターZERO
第39話(力量)
みんな寝てるか~?
(↑起きてるに決まってんだろ!)

歯磨いたか~?
(↑ドリフか?)

宿題したか~?
(↑だから…ドリフか?)

ツッコミ君よ…
何で一行目から
ツッコミを入れんだよ…
(↑今日は作者先生が、焦ってるらしいんだよ…)

それはどうしてだ?
(↑妖怪人間ベムの最終回だから、早じまいしたいらしい…)

ベム?
裏番組でやってたのか?
だから、土曜日のZEROの視聴率が下がる訳だ!
(↑ハイハイ…)
(↑ドラマ化になってないし…)
(↑そこまで行くには、話が雑過ぎだろ?)

ツッコミ君よ…
(↑何だ?)

今、墓穴を掘ったな~?
(↑早くも自爆か…(泣)



ゴーストアルバイター零
(第一話)


俺はゴーストだ…
霊界でアルバイトしてるんだぜ~!
今日のバイトはショップ店員だ!!

おっ!?
早速お客様のお見えだ…

「いらっしゃいませ~!」「霊℃オンにようこそ~」
(あ、ども…コンチ~!)

何かチャラいのが来たな…

「あら~スゴイイケメンだねぇ~」
「生前はギャルをたくさん泣かせたんじゃないの?」

おっ!?喜んでるし…
前髪をM字にしてる…
つか…似合わねぇ~
男なら短髪にしろよ…


(て言うか…)
(俺とすれ違う女は、必ず振り返るし…)


プププツ…
笑わせんなよ…
その子泣き爺みたいな顔
そして、下唇のチョロヒゲ
顎の左のホクロから生えてる毛はなんだ?
ツッコミ所満載なんですけど…
そしてホウキみたいなヘアスタイル…
泣かせたのは
ギャルじゃなく
カリスマ美容師だろ?


(…何か言ってる?)
(さっきからゴチョゴチョ聞こえてるし…)


「いえいえ…兄さんはイケテルからね…」
「コーディネートを…」
危ねぇ…
地獄耳か?
違うか…
あの世耳だ…


(俺…ココでも自分の存在っつうか…)
(オリジナルで決めたいんだけど…)


この場に及んで自己主張か?
ココのショップは
白装束と三角頭巾しかないんだけど…


(ねぇ…何かある?)


「悪いが…ココはあの世だ…」
「みんな同じ服なんだよ…」


(え~?マジかよ…)


ココに来てまで
カッチョ付ける気か?


(何かあんだろう?)
(出せよ…)


「あのな…この世界は、生前に偉かったり、有名人だったり、幸せだったり、不幸だったり…」
「生前は生前であの世では、全てリセットされるんだよ…」
「キミ…さっきからマッパだろ?」
「早くコレに着替えて、賽の河原行かないと舟が出るぞ…」


(サンズすか?)

ハンズみたいに言うなよ…


「おう…三途の川だ…」


(それって…急流下りっすか?)
(アドベンチャーみたいな~?)


このアホが…
テーマパークの
アトラクション感覚でいるみたいだな…


「あのな…三途の川は、読んで字のごとく、三つの道と言う意味だ…」
「一つは地獄道」
「一つは餓鬼道」
「一つは畜生道だ…」


(俺…地獄に行きたくねぇ~よ~(泣)


「大丈夫だ!!」
「お前は地獄じゃないぞ!!」


(マ、マジかよ~!)


「分かったら…早く着ろよ…」
「さっきから、チッコいのがチョロチョロと目障りだ!!」


(分かったよ~)
(着ればいいんだろ!)
(どうせ着るなら…)
(俺流にキメるぜ!)


オイオイ…
肩まで袖をまくり
帯は腰下で結び
胸元はバックリ開けてやがる…
三角頭巾は
眼帯みたいに左目を
隠したか?
アホやな~


(よし!キメ過ぎて、また注目されてしまうぜ!)


「なら、早く行けよ…」
「ギャルがいるかもだぞ!」

(ラジャー!!)


ヤレヤレ…
めでたいヤツだな…


一方…
賽の河原で…


(ギャル♪ギャル♪ギャル♪)
(アレッ?居ない?)
(大昔ギャルばかりじゃね…)(マジ…テンション下がるんですけど…)


「貴様~なんだ?」
「その格好は?」
「なめてんのか?」


(イェ…なめ…て…なぃ…です…(泣)
怖っ!
てか…マジ怖っ!
リアル鬼怖過ぎ…(泣)



「さっさと整えんか~!」

(ハイ~(泣)


三途の川の舟に乗った
カッチョチャラ男君は
餓鬼道で
ケツを蹴っ飛ばされて
舟を下ろされたのは
言うまでもない…


ガキだけに…餓鬼…か…
ネタバレかよっ!!



……第三十九話(力量)

俺は阿修羅ZEROになり
覇王神とのバトルに挑んだ…


「ZERO!!」
「行くぜ!!」

阿修羅魔界モードZEROの
太陽拳をもう一度ヤツに
ぶつけてやるぜ…
(零…ちょっと待て…)

なんだよ…
ZERO…
(相手は俺達の攻撃が分かってしまったようだ…)

なんだと?
俺達の動きが分かってるのかよ…
(あ…そうだ…)
(おそらくは、幻狼の憑依効果だ…)

ZERO…
お前と幻狼は初対面だろ?一度戦ったならまだしも…
(イヤ…一度だけあるんだ…)
(お前が産まれる前にな…)

で…勝ったのか?
(かろうじてな…)
(あの時の宿主は…お前よりも、能力は高くはなかったがな…)


なら、ヤレるじゃんか!
一気にカタをつけようぜ!

(零よ…このZEROも、幻狼も憑依する事で威力が変わるんだ…)
(幻狼と俺様は、わずかに俺様が上だが…宿主同士なら、覇王鬼がはるかに上だ…)


じゃ、勝てないのか?
(まぁ…慌てるな…)
(俺達は何度も融合したが、ヤツらは即席だ…)
(必ずスキが出るはずだ…)


「何をさっきからゴチャゴチャ言ってるんだ?」
「ならば…こっちから行かせてもらう!!」
「覇王神滅裂撃!!」


来たな…
ZEROどうする?
(分かってる!)
(こっちも想定内だ!!)


俺が避ける事が出来なかった、攻撃をZEROがいるお陰で、難なくかわす事が出来た!!
さすがだ!!
ZERO、戦いのプロだ!!
(零!油断するな!!)
(次が来るぞ!!)


間髪入れずに
覇王滅裂撃が唸りを上げて襲いかかって来た!


うぉっと!
危ねぇ危ねぇ…


「おのれ~さっきからチョコマカしおって~!」


(零!いつものヤツ行くか?)
それって…?
(あぁ…そうだ…)
(貴様に憑依した時にまだ体中に雷電が溜まってるのを感じたんだ…)


やるか?
(おぅ!)

雷神が残してくれた
雷電の力…
半端ねぇな…

(零、阿修羅で雷電拳を撃つぞ!!)
んな事分かってるぜ!!


ウォォァァアアー!!
「阿修羅ZERO雷電拳!!」
(阿修羅ZERO雷電拳!!)


覇王神!
当たれ~!


第三十九話 続

< 38 / 43 >

この作品をシェア

pagetop