蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
卓海の腕がぐいと絢乃の背を抱き寄せる。
・・・頬に触れる、逞しく熱い胸。
その温かさにぼうっとした絢乃の唇に、卓海は愛しげにキスを落とした。
「・・・お前は黙ってオレについてくりゃいいんだよ。お姫様にしてやるから。な?」
その言葉に、絢乃は胸を撃ち抜かれるような気がした。
普通の男が素面で言ったら、あまりのキザさ加減に唖然とするだろう。
しかしこの男が言うと、とんでもない破壊力を帯びた言葉になる。
───やはり、この男は鬼だ。
只者ではない。
硬直した絢乃の足の間を、再び卓海の指が刺激する。
「・・・ぁあん、・・・あ・・・っ」
「ほら、イけ」
言葉と共に、耐えられない快楽が潤んだ部分を容赦なく襲う。
絢乃は背筋を仰け反らせ、喘ぎながら果てた。
・・・止まることなく絢乃の中を刺激する、卓海の指。
数回白い世界に飛ばされた後、絢乃の腰がぐっと抱き寄せられた。
そのまま大きく開かされ、熱いもので一気に貫かれる。