求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


誕生日の翌日、夕方になって店に行ってみた。



そして品物を探すフリをしながら、店員たちのネームプレートを見て回り、目当ての人物を特定した。



帰るようだったのでチャンスと思い待つことにした。



あたしの言葉を素直に受け入れ、衝撃を受けたのか、言い返してくることもない。



これなら、このまま身を引いてくれそうだと、心の中でほくそ笑みその場を去った。



さぁ、翔哉に次はどうやって近付こうかしら…諦めるためにと嘘をついたのだから、それらしくしなくちゃだめよね。



もう、『あやの』という女性には、構うわけがないとあたしは安心しきっていた。



あたしが、人前で罵倒され悔しく傷付くのはすぐ、数日後のことだった…


*****リリアside end*****



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