求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


俺の思うように会見で話したとして、そのあとがどうなるのか、正直、分からないが、ここまできて、嘘をつくとかそれはあり得ないと思った。



どうせ、何かしら言われるなら気持ちに素直になりたかった。



彩乃へのこの『愛』の気持ちを隠したり誤魔化したりしたくなかった。



彩乃を見つめて言葉を待った。



「私は…私の家族を中傷したこと、翔哉を傷つけたことに関しては今でも怒りを感じています。でも、出掛けたことに関しては全く後悔はありません。そして…私は…翔哉に心を開いてきていると自覚しています。もしも、いえ、もしもではなく、確実に聞かれる関係については、翔哉のいいように言ってもらって構わないし、付け加えて平気なのでしたら…前向きに…真剣に、知り合う期間にさせてもらっていると…言って下さい。」






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