求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


今は来月のクリスマスに向けて商品を選んだりレイアウトする時期のため、少し残業になってしまう。



まだ、勤め出して1ヶ月たたないが、彩乃のセンスは店長以下みんな認めていて、本部のマネージャーも商品についてあれこれと意見を求めたりする。



心が痛くて気持ちが下がりそうになる彩乃にとって、大好きな環境で慕われて仕事が出来ているというのは大きな救いだった。



それでも4回目の結婚記念日になるはずだった14日は、もう幸太と祝うことは出来ないのだ…居ないのだ…と耐えていたものが崩れたように紗彩が寝たあとに1人泣きながらワインを飲み続けていた…



振り返らずにただ夢中で、周りに助けられながらの日々…でも今夜だけ許して…



そして幸太とのことを想いだしながら紗彩のまつベッドにはいりこんだ。




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