求＊幸福～愛しい人はママだった～【完】

「どうぞ、おかけください、今飲み物をとりますが、アイスティは大丈夫ですか？」



「はい、好きですよ」



俺の返事を確認してどこかに電話してから、俺の向かいに腰をおろした。



「わたくし、このクレア、港中央駅前店の店長をしております、夏目香子（なつめこうこ）と申します、いきなりこちらにお連れしまして申し訳ございませんでした。あのままですと、滝沢様にもご迷惑がかかるかと思いまして…」



そのまま、名刺を差し出しながら一気に話してきた。



「いや、こっちこそ考えなしにきて騒ぎを起こしちゃってすみませんでした」



頭を下げると店長は柔らかく笑いながら「いいんですよぉ、これでまた知名度上がります」何て言ってくれた。