求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


しばらく頭のなかで考え、また、携帯を手に取るとメール画面を出して、文章をうちはじめた。



『先程はお忙しい仕事中にお電話頂き申し訳ありませんでした、日曜はやはり会えません。これから、このようにお誘い頂いてもやはり、それにお答え出来ません。私に優しくお声をかけて頂いたりすることは、素直に嬉しく思いますが、それ以上の関わりは私には出来ません。失礼な物言いですみませんが、御返事はいただかなくて構いませんので。それではお元気でこれからもお仕事で活躍されることを陰ながら応援しております。』



送信…っと。



遊びで誘った女からこんな風に言われれば、もう、プライドもあるしちょっかい出すのは止めてくれるだろう…彩乃はホッと息をはき、眠りに付いた。

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彩乃の『望み』は紗彩との幸せな時間を過ごすことであり、滝沢のそれとは重ならない…はず…






























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