天神学園高等部の奇怪な面々33
アン=ロイドは最強のディーヴァ
来た道をひたすらに戻る。

ラルフ、拓斗、アンと、皆一様に無口だった。

無理もない。

ここが異世界であると判明した事。

それに加えて、あんな巨大な怪獣が存在した事。

「ねぇ…」

歩きながら、美奈子が重い口を開く。

気持ちはわかる。

彼女はまだ二十歳にも満たない女の子だ。

あんな化け物を目の当たりにしてしまっては、不安に思わずには…。

「結局あの怪獣って、何モゲラなのかな?」

「「「気にするとこそこかよっっっ!」」」

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