天神学園高等部の奇怪な面々33
「ま、天神学園に張られている桜の結界の小規模なものだと考えればいいかしら」

安心しきったように再び手酌を始める冬。

…驚いた。

ただ呑気に酒を呷っているだけだと思っていたが。

飄々とした顔をして、この冬という教師は大した凄腕結界師だ。

魔法使いのアリーシェに気づかせる事なく、結界を張っていたとは。

人外穏健派教師陣の一角。

その腕前に偽りなし。

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