硝子の器に君の雫
「すいません、でも・・・こんなのは無いと思います」
「俺ももっと気を使って上げられなくて悪かった。取り敢えず店出よう、他の奴は帰したから。責任もって払うから」
彼女の手を引き店を出た。
はたから見たらなんだか俺が泣かせたみたいじゃないか。女2人は待ってくれていると思っていたが帰ってしまっていた。
このままちゃんと泣きすぎてちゃんと歩けていない彼女を一人で返すわけにもいかないし。取り敢えずタクシーを呼ぼうとすると彼女は下を向いたまま俺の服を裾を掴んだ。