Special

恋する力



次の日、私はいつもと同じように大学にいた。

でも、講義に集中なんかできる筈もなく座席について、ぼーっと鳴らない携帯を見てるだけ。

そしていつの間にか休み時間。それの繰り返し。



―――昨日。

自宅についてから勿論レンに真っ先に連絡した。

電話は勇気がないからお礼と自分の番号をメールで。


そしたら待っても待っても返事はなかった。


あー…
やっぱり無謀なのかな。


机に顔をつけて項垂れた。

目を閉じると昨日のことを鮮明に思い出せる。
夜の世界にいた貴方。そこで少しの時間を共有したこと。

それは近い将来、夢だったような記憶になるのかな…


目を閉じたままそんなことを考えていたときに、なんだか周りが騒がしくて、顔を上げた。


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