空が紡いだ恋【恋瞬バトン】


私の何がいけなかったのだろう

あの人を責めることが出来たら
楽なのかもしれない

けれど私は私自身を責めてしまう

親友の純夏(すみか)には
浮気するような奴と
結婚しなくて良かったやんって
知花(ちはな)には
もっといい人が見つかる

相手やなく自分を責めてしまうのも
知花らしいけどなって

落ち込むだけ落ち込んで
泣きたいだけ泣いて
そしてそのあとは泣いた分
たくさん笑いやって

明けない夜はない
辛い時ほど笑い飛ばし

そう言って純夏は私に笑顔をくれる

「なぁ知花覚えてる。あいつ
 シロが言ってたやん。
 悩んだり落ち込んだ時は
 ひたすら走れって。」

「純夏、シロ先生でしょ。
 覚えてるよ。
 よく二人で走ったね。」

「知花思い切り走っておいでよ。」

私達は高校の同級生で陸上部
その時の顧問がシロ先生
全然先生らしくなくて
けどいつも熱い一生懸命な先生

渡辺知花 もうすぐ28歳
いつまでもぐずぐずしてるのは嫌だ
久しぶりに昔のように走って
全部吹っ切ってみようかな…


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