君の事が好きだったよ
プロローグ
夏休みが終わってからの登校日にて…私の日常を変える出来事があった。

それは運動会(体育祭)の各競技の出場者を決めたLHRの後の事だった。

教室に貼ってある部活のポスターを眺めていると…同じクラスの男の子に話しかけられた。

それが彼…のちに私が好きになった人…竜爾だった。

「君…走るの好き?
 良かったらさ、陸上部に入らない?」

『陸上部…。』

「そ、走るの好きなら入らない?」

あまりに竜爾が笑顔で誘ってきたものだから、私は思わず竜爾の笑顔に見とれて入るって言ってしまったのだ。

「マジで?
 じゃあ今日の放課後に見学に来ない?」

『あっ…はい。
 是非見学に行きたいです。』

「うーん、この後授業ある?」

『あっ…あります。』

「じゃあ6時間目が終わるのが15時30分くらいだから
 15時45分くらいに玄関で待ってるから来て?」

『分かりました。
 15時45分に玄関で待ち合わせですね。』

「うん、じゃあまた後で。」
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