最後の恋なら
気持ち



茉愛菜side







『姉御ー!なんでなの!』


「何が!?」


『店長が来ない!あの大変店長サボったの!?』



なんでそんなことで……


「出張じゃないの?
知らないよ」


『そうですかー?
てか姉御車どうしたのー?
置いてあるよ?』



ぎくっ!



「あ、置いてっちゃったー!
じゃあね!」



ブツッ



無理矢理切った



「紗菜がどうしたんですか?」



何も知らない尚志が聞いてくる



「なんか店長が来ないとかなんとか
そんなの知らないし」





あとちょっとだったのに……



少し泣きそうになる




なんで私が尚志なんか……



自転車で抱きついたのも

ローラースケートで手握ったのも

尚志を支えてまた抱きついたのも



全部私の好意



ドキドキしたよ






しかも、それ以上に勇気だっている



でもどんなに私が尚志に何かやっても







尚志の心の中は





頭の中は





美羽ちゃんでいっぱいなのかな……











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