最後の恋なら





レジに並ぶ



「美羽、お会計やってみる?」



「わ…私…が……?」



美羽がガチガチになりながらも
財布を取りだし順番を待つ



俺は美羽にお金を渡して



いよいよ順番が周ってきた




レジは茉愛菜さん



「はい、いらっしゃいませ、
どうする?おにぎりとお菓子
袋別々にする?」



茉愛菜さんも気を使ってか

いつも以上に優しく言葉をかける



「……ぃ」


「あ、お願いします」


小さくなってしまう美羽の声、

俺はすかさずフォローをする



「はいよー」


ニコニコしながら袋詰めをしていく


すると



「ソフトクリーム食べる?
私、奢るよ?
実はポケットに200円入ってるんだー」


茉愛菜さんが美羽に言う


美羽は満面の笑顔になる

めっちゃ食べたそうだなー


「ソフトクリーム食べる?だって
食うか?」


「お願い……します!」


つまりながらもはっきり答えた


「はーい」


ソフトクリームのボタンを押す茉愛菜さん


「あ、ス……2……」


美羽がジェスチャーも加え何かを伝える


何が言いたいかわかる


「スプーンは2つで良いって言ってます」


俺は通訳して茉愛菜さんに言う


「尚志の分も出してあげるって」


茉愛菜さんはもう1つくれると言う


しかし


「たべ……」


またジェスチャー混じりで何かを伝えようとする


また意味はわかるぞ


「食べきれないから1つでいいみたいです」


「そう?んじゃお会計1255円になります」




美羽のお会計が終わる


頑張ったな、







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