初恋キャラメリーゼ


「え…なんのこと?」


「三浦くんに聞いたの!すみれのこと本気なの?って。そしたら、うんって言ったんだから!しかも、本人にも伝えたって!どうなってんのよ?」


麻姫が一気に喋ったもんだから、あたしまでなぜか疲れた。

麻姫に何も言ってなかったのは確かだが、にしても遼のやつ…よく堂々と麻姫に言えたもんだ。


「…ごめん。なんというか、特にその気にはなれなくてさ」

あたしは率直に自分の心境を述べた。



「…でも、少しは意識したでしょう?」

その目は笑ってなかった。

麻姫はまだあたしを疑ってるのかもしれない。


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