先輩がドジ女に恋をした。


「保健室、行きましょう!」


涙でぬれた頬のまま俺をまっすぐ見る。


「え?」


「折れてたら大変だし。」


「いや、折れてはないと思う。」


「でも、診てもらわないとわたしの気が済みません。

付き添わせてください!
お願いします。」



腰かた深く頭をさげる女の子。



「でも、君、授業に間に合わないんじゃ・・・・」

俺は、保健室に行ってたって言ったら済むけど
うちの高校、付き添いは基本保健委員のみ認められてるし。


それに、授業に無断遅刻はあたりまえに減点対象だ。

ひどい先生なんか、課題を出されたりするのに。



「そんなの、いいんです!

わたしの不注意だし、わたしが勝手にすることだから。」



でも、と言葉を繰り返しても

彼女はなかなか傲慢だ。



そんなところも、なんかいいなと思いつつ

俺は結局彼女と保健室にむかった。





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