『大切なもの…。』
誓いを…。
この彼の誕生日という最高の記念日と重なった土曜日は、
今までの土曜日とは全く違っていた。


彼へのプレゼントを片手に、待ち合わせ場所に出かける。
もちろん一緒にいられる時間は、いつもとおり彼の用事の
前の数時間だけ。


彼の車で誕生日を祝う。


このとき二度目のキスをする。

何度も何度も、
キスをした。

そして、私は彼に身も心も素直に委ねた。



『心』のブレーキがはずれた瞬間だった。



ほんの数時間だったのに、
彼と別れ部屋に戻った後も、
体が熱く、『心』が熱くなっていた。



携帯を握り、彼にこうメールした。

『最高に幸せでした。』

私は誓いをやぶった。
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