醜女と呼ばれた姫








 昼間届いた文には、花と、情熱的な和歌が添えられていたことに、思わず赤面した。

 それにまわりが騒ぎたてたので尚更だった。





 なぜこうなったのか。

 私が聞きたい。








 相手の名前は、藤原成正。

 公卿の一人だ。しかも父より位が高い人物。




 それを知ったとき、青くなった。
 そんな身分の高い人に、部屋を借りたのかと。



 しかし本人は気にしていないどころか、あの歌会があってからというものの、奇妙な文のやりとりが始まったのだ。



 お礼の文だけで終わるだろうなどと私は思っていた。

 だが、向こうが送ってくるのだから返事をしなければと悩む日々。




 新鮮だった。




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