スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
『次は大宮~お乗りの方は…』
やっと、あたしが降りる駅のアナウンスが流れた。
もう少しで解放してくれると思ったら、ホッとしたのも束の間。
「ねぇ、ヒナちゃん…オレ マジだから」
光貴くんに名前を呼ばれて…
「オレがヒナちゃんに一目ボレしたことは、もう聞いてるよね?実際に今日、会ってみたら…やっぱりヒナちゃんのこと…いいなって思った」
なにを急に言いだすつもり?
あたしの後ろはすぐ電車のドアで……
正面にはあたしの手首を掴んでいる光貴くんがいる。
「……好きなんだ」
光貴くんの左手がドアを押さえ、小さなスペースを作ってあたしを守ってくれている…
そんな状況の中でされた
────突然の告白だった。