スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
学校の門を出て、少し離れたところにある駐車場までの道のり。
どうして素直に喜んでやれないのか…?
何度もそれを考えてみたけど、解決の糸口はいっこうに見えてこなくて、それどころか…
何度もヒナと見たこともない“初カレ”の楽しそうな姿が浮かんできては…苛立つだけだった。
くそ。なんだっつうんだよ。
どうしたって…頭からヒナのことが離れてくれなくて
急いでケータイを手にし、履歴から篤人の名前を探して電話をかけていた。
「あっ、篤人か?わりぃけど、今日迎えに行けなくなった。それと俺…今日、顔出せないからって、みんなに言っといてくれよ」
「おい、大地……なんだよ急に…」
まだ篤人が喋っていたけど、それを無視して急いで電話を切った。
考えてもわからないんだったら…確かめるしかないだろ!
そう思って、急いで車のエンジンをかけた。