スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
駐車場から車を出し、並んでいるタクシーの邪魔にならないように車を停めてヒナが駅から出てくるのを待つ。
すると、しばらくしてヒナが慌てた素振りで走って来た。
その姿に気づき、クラクションを慌てて鳴らす。
「……ゴメンね。待った?」
「べつに」
ヒナが俺の車の助手席にちょこんと座り、シートベルトをしめる。
2人っきりの…狭い車内。
前を向いて運転をしつつ、横目でヒナの方を見ると黙って俯いていた。
肩より長い髪の毛のせいで表情がよく見えない。
「もうすぐ着くぞ」
昔、俺がその隣に住んでいたヒナの家は、駅から歩いても10分しかかからず…そう遠くはなかった。
「ヒナ、どうした…?」
「あたし…まだ帰り…たくない」
聞こえたのは、今にも泣き出しそうな悲しい声。