スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
どんな顔をしたらいいのか、わからないまま…扉を開いた。
───ガラガラ~
「……あ」
資料室に入ってきたあたしを見て、ダイちゃんが目を丸くする。
「あたしも倉石先生に頼まれちゃって…」
「……そうなんだ」
一言だけ呟くと、ダイちゃんは すぐ資料に視線を戻した。
避けられてるのかな?と思ってしまうような……
その態度に、一瞬…胸にチクッと痛みが走る。
「あたしは、なにをしたらいい?」
「じゃ、そこに並べてある資料をホッチキスでとめてくれる?俺はこっちの資料をするから」
やっぱり、ダイちゃん…あたしを全然見ようともしない。
どうして、こっちを見てくれないの?
それだけのことで…今のあたしは不安でいっぱいになって泣きたくなる。
人を好きになると…どうして、こんなに弱くなるの?