スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜


そうして放課後になった。


倉石先生の計らいで、生徒全員が俺のために残ってくれていた。


毎朝、倉石先生と一緒に教壇の前に立っていたのに、今日で最後だと思うと緊張する。


「では、今日で教育実習が終了になる早川先生に一言、最後の挨拶をしてもらいたいと思います」


「早川先生……」


「今日で終わりなんてヤダァ…」


生徒が口を揃えて、俺との別れを惜しんでくれた。


こんな状況…完璧に反則だろ?


ヤバッ。感激して涙が出そうになるし。


「こらこら。みんな小学生みたいなことを言わないの。早川先生が困るでしょ!」


「…………」


倉石先生の一言で一瞬にして、シーンと静かになった教室の中。


「では、早川先生お願いします」


「……はい」


教壇の前に立ち、まず息を吸って大きく深呼吸をし、生徒全員の顔を見渡した。


そして、1番最後にヒナの顔を見て…俺は微笑んだ。
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