スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「なにマジマジ見てるの?いいから早く案内してよ」
「あっ、ゴメンなさい」
思わず、りんごのように赤くなっている頬をじっと見ちゃった。
ダイちゃんが照れる理由なんてないし、ただの夕日のせいだよね?
そんなことを思いながら、ダイちゃんの隣を10年振りに歩いた。
はっきり言って…落ち着かなくてヘンな感じ。
すぐ隣にいるのはダイちゃんなのに…昔の面影はこれっぽっちも残ってない。
だって…背は高くなっていて180センチもあるし。
きれいな顔だちは昔と変わらないけど、男の人なのに色気みたいなモノを感じて…近くにいるだけで意識しちゃう。
こんなにダイちゃんの鼻って高かった?
まつ毛も…こんなに長かったっけ?
長い廊下を歩きながら、チラチラと横目でダイちゃんの顔を見ていると
ホントにはじめて会った男の人にしか見えなくて…2人で黙って歩いていると、なんだか落ち着かないよ。