スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

「なにマジマジ見てるの?いいから早く案内してよ」


「あっ、ゴメンなさい」


思わず、りんごのように赤くなっている頬をじっと見ちゃった。


ダイちゃんが照れる理由なんてないし、ただの夕日のせいだよね?




そんなことを思いながら、ダイちゃんの隣を10年振りに歩いた。


はっきり言って…落ち着かなくてヘンな感じ。


すぐ隣にいるのはダイちゃんなのに…昔の面影はこれっぽっちも残ってない。


だって…背は高くなっていて180センチもあるし。


きれいな顔だちは昔と変わらないけど、男の人なのに色気みたいなモノを感じて…近くにいるだけで意識しちゃう。


こんなにダイちゃんの鼻って高かった?


まつ毛も…こんなに長かったっけ?


長い廊下を歩きながら、チラチラと横目でダイちゃんの顔を見ていると


ホントにはじめて会った男の人にしか見えなくて…2人で黙って歩いていると、なんだか落ち着かないよ。
< 51 / 432 >

この作品をシェア

pagetop