誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
僕たちは2人きりで出会った桜の木のまえへ行く。

蝶「夢見たい・・・・」

総「なにが?」

蝶「だって、ここで総司と出会って、いくつもの歳月を重ねて結ばれるんだよ?なんだか、楽しい夢を見ているみたいで・・・」

総「夢じゃないよ。現実だよ」

蝶「そうだね」

総「ねえ、蝶?」

蝶「なあに?」

僕は蝶を抱き上げる。

総「僕と出会ってくれてありがとう。君を愛せてよかった」

蝶「それは私も同じよ」

泣きながら微笑む。

総「まったく、いつになっても泣き虫は変わらないね」

蝶「だって!!」

そっと唇で涙を拭う。

総「そんな君だから僕は恋に落ちたんだけどね」

蝶「っもう!!!」

総「蝶。これから先なにがあっても手放さないよ」

蝶「手放したら起こるからね?」

総「あはは。愛している」

蝶「うん!!」

そしてそっと口づけを交わす。

これからも愛しているという誓いの意味と、永い時間をこれからも過ごしていくという門出の口づけだ。

蝶「さあ、そろそろみんなのところに戻らなきゃね」

総「そうだね!!」

蝶「総司!!いこ!!」

総「うん」

僕たちは手をつなぎ歩き出す。

これからも僕は君の桜の花の様な笑顔を守ることを誓うよ。

永遠に。


~fin~
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