誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
鬼灯祭りか・・・・

年に3日間だけ行われる祭りのことだ。

「そうだ!!蝶、今日夜の巡察ないよね?」

「え、あ、うん。ないけど?」

「じゃあ今すぐ出かける用意して?用意ができたら玄関に集合ね?」

「ふえ!総司?!」

「じゃあ待ってるから」

わけがわからない様子の蝶を残して僕は歩き出す。

そして僕も用意をして部屋を出る。

原「おい、総司?土方さんの部屋でなにやってるんだ?」

沖「ん?ちょっとお礼をね。それより左之さんはなんでここにいるの?」

原「あ、ああ。今夜は祭りだからな。鬼灯祭りに甘露でも買いに行こうかと思ってな。」

沖「へえ。左之さんが一人酒なんて珍しいね」

原「まあな。平助と新八は遊郭にいっちまったからな」

やれやれといった様子で苦笑いをこぼす。

沖「左之さんはいかないの?」

原「まあな。言ってもあいたい女はいねえからな。」

沖「左之さんが会いたいのは沙織だけってこと?」

原「ああ。」

すこし照れたように微笑む左之さん。

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