逢いたくて
私はその日から毎日病院にかよい渉のお父さんの看病をした

まだ目が覚める気配のないままあっという間に2週間がすぎた



「咲」

気づいたらソファで眠っていた私

渉が優しいまなざしでみている

「ごめんね寝ちゃった」

「いや。看病、ありがとう」

「うんん」

「母はこういう時でも顔すら見せない…。情けないよ」

「渉…」

「入籍なんだけど…」

渉は居所悪そうに頭をかいた

「落ち着いてからにしない?」

私の言葉に頭をかくてを止めて顔をあげる

目と目があった

「いいのか?」

「もちろん。結婚は逃げないし」

「ありがとう」

「当然だよ。それより渉疲れた顔…無理してるでしょ」

「俺はいいんだよ。男だし。でも咲はだめだ。ちびのためにも無理はするなよ」

私が頷くと渉は私によりかかる

そして目を閉じた
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