逢いたくて
教えられたスーパーに入りながらいつ生まれてもおかしくない体で働いていたことがまだ信じられない

咲は

お腹の子は大丈夫なのか?

きっと無理してるはずだ

咲のおばあちゃんも言っていたように自分を痛め付けるように忙しくしていたんだろう…

その姿を想像しただけで抱きしめたくなる


でも…

こんな俺を受け入れてくれるだろうか

会ってくれるだろうか…



「すみません。西崎咲はいますか?あ…神永の姓かも知れません」

「どちらさまですが?」

「夫です」

少し慌てたように店員さんがバックヤードへ入って行った
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