逢いたくて
「咲」

渉はすぐそばにいたみたいでレントゲン室に入って来た

「咲、大丈夫だよ」

看護士はすっとよけて渉が隣に座った

「ペーパーバッグの用意して」

「はい」

看護士はレントゲン室をでて行った

「どうした、咲。大丈夫大丈夫」

渉は私を抱きしめ背中をさすってくれる

私の呼吸は少しずつ落ち着いてきた

過呼吸の後はどっと疲れる

渉に付き添われてやっとレントゲンをとった私はロビーの椅子に座っていた

「ここで待っていて。もうすぐあがりだから一緒に帰ろう」

渉が仕事がおわるのを待ってる
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