さよならまた逢う日まで
「3日後にお前死ぬのか?」


桜井はためらった口調で聞いた。


「そうなるな。またトラックに吹っ飛ばされるのかなフフフッ」


「トラックにひかれたのか?!」


桜井はひかれた俺を想像したのは戻しそうな顔で聞いてきた。


「3日後…練習試合。そして花火大会。うまい具合にやるべきことが重なったなったな。どんな結果でも、心の中に引っかかってたものに決着がつけるよ。」


その次の言葉を発することに少しためらった。


「今度こそ俺が生きた人生にする。それができたら死ぬことも受け入れられるのかな。」

何も言えず桜井は俯いた。


「桜井…。任せたぞ。」


そう言って俺は立ちあがり、服にまとわりついた土を払った。


「啓太。正直信じらんねぇけど、3日間…。残された3日間駆け抜けろよ。」


俯いたままの桜井は途切れ途切れに俺を励ました。


「うん。ありがとな。」


そう言って俺は歩いた。


振り向かずにもう駆け抜けるしかない。


とにかく前に。








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