未熟者の傷跡
鼻血と受験と脚本の日々

俺は、平日でも学校の放課後に脚本を書き続けた。




実は俺は、過去に大事な友達がイジメを原因に転校してしまい、それ以降連絡が取れなくなった事が有った。

そのイジメは、俺が頑張れば止められたかもしれなくて。

止められなかった事に、今でも後悔が溢れる。

何か一つでも好きなモノが有れば、人生はこんなにも楽しいのに。

俺は奴の力にはなれずに、奴は転校してしまった。


俺は俺なりに考えた。

何か楽しい事が有れば、奴はイジメに堪える事は無かったんじゃないか。

イジメが辛くても、俺が楽しい事で奴を救えたんじゃないか。



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