未熟者の傷跡
レトロックを聴きながら、修羅塾で泣く



9月になり、二学期が始まった。

「暑いな〜。」

「この暑さなのに、クーラー無い体育館で始業式とか、マジ有り得ないし。」

俺は、友達とそんな事を話す。

なに、俺が合格した事なんて、皆は知らなくても良い情報の筈だ。
教える必要は無い。



俺と友達が危惧したとおり、体育館は死ぬ程暑くて、熱中症か何かで倒れる奴が続出した。

…皆さん、脱水状態には気を付けましょう…(苦笑)

もっとも、俺はこの暑さの中、クーラーの無い体育館で、多くの人が集まる始業式を行う事そのものが間違ってると思うけど。



始業式が終わり、クーラーの効いた教室に戻ると、俺は当たり前のように持参した麦茶を一気飲みした。

「あちぃ〜〜っ!!」




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