未熟者の傷跡
絶望の中の宇宙





俺は毎日悩んでいた。




どうすれば、芹川さんへの想いをきっぱり諦められるのか。



暇な時はその事だけを考え続けたが、どうしても答えが分からない。








俺は取り敢えず、直に相談してみた。



「…芹川さん?……ごめん、分かんないや。」

「ほら、選択現代文の授業で、尚人の右斜め前に座ってる女子だよ。

「尚人の斜め前…?……あぁ、あの子か。」

「分かった?…俺、あの子が好きになっちゃって…。」




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