君とベンチで…


次の日、私は笑顔で先生に挨拶をした。

先生は驚いてた
だけど少しだけ嬉しそうな顔をしてた
まだチャンスはある。


まだ諦めないよ。
最後まで、諦めないよ。



「葉音!聞いた?」

「はっちゃん!どうしたの?」

「白石と保健室の長谷川が付き合ってるらしいよ!」

「……知ってるよ」

「いつから?!」

「一週間以上前かな…」

「はぁ?知ってたの?」

「うん……」

「…それでも好きなの?」

「うん!そこは間違いなく好きだよ…」

「葉音……」


はっちゃんが優しく私を抱き締めてくれた。


「はっちゃん……だめ…」

「え?」

「今やさしくされると……な…泣いてしまう…」

「あははは…葉音、なんて顔してるの?」

「え?……私、変な顔してる?」

「思いっきり!あっははは!」

「酷い……ふふふ…」


はっちゃんが豪快に笑うから私もつられて笑っちゃった。

はっちゃんがいてくれて良かった。


< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

翔子の恋
空葵/著

総文字数/6,001

恋愛(その他)18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「私から好きになった訳じゃないんだし… アンタに魅力が無いからいけないんでしょ?」 人の男を奪うのが 生き甲斐になってしまった、翔子
優子の恋
空葵/著

総文字数/11,717

恋愛(その他)35ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こんなに人を好きに なってしまったのは、 初めてかもしれない。 この人を好きになって "あぁ、今まで私は どうってことない恋愛 ばかりしてきたんだなぁ。"っと、 気づいてしまった。 それは悲しいこと でもあったし、 それは嬉しいこと でもあった。 取り合えず 貴方に出逢えて 良かった。 それだけ
こんなに好きなのに
空葵/著

総文字数/14,715

恋愛(純愛)56ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こんなに好きなのに 誰より好きなのに 誰一人救うことが出来ない

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop