真面目ちゃん!
タイトル未編集
「これから王明学園の入学式を始めます。それでは、入場し………」


アナウンスが鳴る。
体育館では拍手が鳴り響く。


あたし、香山凛は、今日から中学生になります。


大きな拍手のなか、あたしは体育館に入っていく。



実はあたしね、特待生になりたかったのに…なれなかった。


勉強は頑張ったほうなのに、ダメだった…。


小学生のあの頃が思いだされる。

小学生の時、「真面目」と言われ、イジメにあってしまった。

イスは隠され、机は学校中、毎日探した。

先生にイジメのこと相談したけど…何も言ってくれなかった。

ひどい日は暴力をうける日も…。
家に帰ったら、親が心配した。

「まぁ、凛ちゃん!!その傷、どうしたの!?」

あたしはこの傷のこと親にいったら心配すると思って、

「ころんじゃった!」

って言ったの…。
親の悲しい顔を見たくないから。

それに親にいったら必ず先生に言う。

それを聞いた先生はイジメた生徒に怒る。

その生徒は怒り、あたしに暴力をする…。


だから言いたくないの。



中学受験をしたのもそのイジメた生徒と一緒の学校にいくのが嫌だったから。






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