死神の嘲笑
白で統一された部屋を出てから、謎に包まれた地を歩く。


地面一帯を覆う、茶色の土。

所々に点在する、灰色のコンクリートブロック。

サーカスのスターにでもなったような表情の人々。


一度目にした朱理にとっては、驚くべきものではない。

だが、他の三人は物珍しげに、それらのものを観察していた。


「特に熱心に練習している人達がいたんだよ」

朱理は死神の次にこの地で見た、生き物の元へと導いた。

しかし、梓が大きく目を見開いた。

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