ピアス
「乙女を一人置いて、旅立ちの話?」
 クリフとピエールは柚菜の声にびくっとする。
「聞こえてたのか?」
 クリフは訊いた。
「私、地獄耳だもん。それに、もう一人は嫌よ。私も行くから」
 柚菜は意志を示す。その目に嘘偽りはなさそうだ。
「で、でもですね。柚菜さん」
 ピエールの言葉を柚菜は手で制した。
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