ピアス
「もーしわけございません。わったっし、朝になると声が大きくなる次第でございます」
 昼夜問わず声が大きいとクリフは思った。
 が、口には出さなかった。




「で、何用だ?」



「ええ、修行しましょう」と言った。




「修行?」
 クリフは訊き返す。
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