あの日、守りぬくと誓った



「政宗
好きなだけ食べて
好きなだけ飲むのよー」



そういって母は

兄の前にグラスをおく。



中身は果汁100%のリンゴジュース。



これも兄の大好物だった。




私が箸で食べ物を取ると

兄も真似するように取った。



それから、食べて


ちょっとだけ目を輝かせた。



「おいしい」



兄のその輝いた目は
そういっていた。







兄が早く
元の兄に戻りますように…


私は手を組み、
お願い事をして、眠りについた。
< 43 / 59 >

この作品をシェア

pagetop