あの日、守りぬくと誓った




それから先の事は
あまり覚えていない。











ただ鮮明に覚えているのは



痛みを耐え抜いたに違いない


母らしき死体が、

ベッドに転がっている事と









〝それ〟を、


必死に兄に見せないようにした事。






気付けば
警察がたくさんいて



私は病院にいて


兄もいて




2人ともただ

黙りこくっていた。



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