瑠璃の瞳と夕焼けと
彼女は、今までとは違う、まるで祈る様な顔をしていった。リウスは、この孤独な少女を、使い魔として、1人の男として、守ってやりたくなった。

「そうか。生きたい…か。俺も、あんたに生きて欲しい、姫様よ。
…だって、主人が死んだなんか、使い魔としてどうなんだよって感じだしな!」

彼女と対峙して、初めて彼は笑顔を見せた。

バニラは嬉しそうとも哀しそうとも言えない複雑な表情をした。どの星よりも美しく、どんなパセティックな劇より切なくて、どんな喜劇よりも楽しそうだった。
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