私だけの王子様

私自身と向き合う




あれから春さんが頭から離れない。


「もう嫌だ…」

「あ、澪!!昨日はどうしたの!?」
「うぅ…みなみちゃんっ」

思わずみなみちゃんに抱きつくとみなみちゃんは優しく頭を撫でてくれた。


「相変わらず澪はちっちゃいねー」
「む!!今それ関係ないしみなみちゃんが大きいだけだよ!!」
「そーかなー?」


まぁ確かに私は身長が小さい。150センチしかないもんだから、よくみんなにからかわれる。


「それで、どうしたの?」


さっきまでからっていたみなみちゃんの表情が真面目になった。


「私、男の人苦手でしょ?」

「うん。大嫌いだよね」

「その理由…覚えてる?」

「……うん」

「もう男の人と関わらない…そう思ってたのに」

「え?」
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