狂嬉哀恋
042












ある時、この地球(ホシ)に


2つの命(ヒカリ)が舞い降りた。



その方、『天使』、『堕天使』。


2つの命(ヒカリ)は


幾年も、幾千年も反発し合う。




ある時、堕天使は言った。


「天使も争うのなら、
 お前も堕天使だ。」









刹那、天使の矢が空を切り、

標的を捉え、帰り血が 天使の
体に付く。



「ソウ…俺ハ 堕天使。」

天使…否、

"堕天使"は言った。





自らの"天使"という体を棄て、

自らの体で、この
終わり無き戦に終止符を打った。


血が付けば、"堕天使"になると
知っていながら。










また 幾千年経ち、

新たな命(ヒカリ)が舞い降りた。


その方、『天使』


天使は言う。
「堕天使など、必要無い。」


"堕天使"は言う。
「サァ、終ワリ無キ戦ノ始マリダ…!」










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